「喪中はがきって、いつまでに送ればいいんだっけ…?」
「文面のマナーがよく分からないし、どこで印刷すればいいのかも悩むな…」
大切な方を亡くされた後、迎える初めての年末。新年のご挨拶を控える喪中はがきは、故人への想いを伝える大切なものでありながら、そのマナーや準備には戸惑うことが多いですよね。
「いつまでに送るべき?」「誰に送るのが適切?」「どんな文面にすれば失礼がないの?」「急いで準備したいけど、どこに頼むのが安心?」
こうした疑問や不安を抱えている方は少なくありません。特に、悲しみの最中での作業は心身に大きな負担がかかることでしょう。
ご安心ください。この記事は、そんなあなたの疑問を一つずつ丁寧に解消し、喪中はがきの準備をスムーズに進めるための手助けをします。
「【喪中はがき】いつまでに出す?マナー・文例からおすすめ印刷サービスまで徹底解説」と題して、以下のポイントを分かりやすく解説していきます。
- 喪中はがきの基本的な意味と、送るべき時期・範囲
- 失礼のない喪中はがきの正しい書き方と、状況に応じた具体的な文例集
- 年末に不幸があった場合の対処法や、年賀状が届いてしまった時の対応
- 手軽に高品質な喪中はがきを注文できる、おすすめのネット印刷サービス
この記事を読めば、喪中はがきに関するあらゆる疑問が解消され、心穏やかに、そして確実に準備を終えることができるでしょう。大切な故人への敬意を表し、相手の方に失礼なく、年末年始を迎えられるよう、ぜひ最後までお読みください。
喪中はがきとは?年賀状との違いと出す時期・範囲
大切な方が亡くなった後、喪中はがきを出すことになりますが、そもそも「喪中」とは何を指し、なぜ喪中はがきを送る必要があるのでしょうか。また、年賀状との違いや、いつまでに、誰に送るべきかといった基本的なマナーは、いざとなると迷ってしまうものです。
このセクションでは、喪中はがきの意味や目的を深掘りし、年賀状との明確な違いを理解した上で、送付時期や送るべき範囲について詳しく解説します。喪中はがきの準備を始める前に、基本をしっかり押さえておきましょう。
喪中はがきを出す目的と年賀状との違い
喪中はがきとは、近親者に不幸があった際に、新年の挨拶(年賀状)を控えることを伝えるための挨拶状です。正式には「年賀欠礼状(ねんがけつれいじょう)」と呼ばれ、先方に対して「喪に服しているため、年賀のご挨拶を遠慮させていただきます」という旨を伝える役割があります。
「喪中」とは、故人のご冥福を祈り、遺族が身を慎む期間のことを指します。この期間は、お祝い事や派手な行動を避けるのが一般的とされています。年賀状は、新年を祝い、おめでたい言葉を交わす挨拶状であるため、喪中の期間に送ることは慎むべきだと考えられています。
つまり、喪中はがきは、年賀状の交換を辞退する旨を事前に知らせることで、相手が無用な年賀状を送ってくることを避け、お互いに配慮するためのものなのです。これにより、受け取った側も「喪中の方に年賀状を送ってしまった」という気まずさを感じずに済みます。
年賀状と喪中はがきの最も大きな違いは、その目的と内容にあります。年賀状が「お祝い」の挨拶であるのに対し、喪中はがきは「ご不幸への配慮」と「新年の挨拶辞退の通知」という、全く異なる目的を持っています。したがって、デザインも華やかな年賀状とは異なり、喪中はがきは地味で落ち着いた色合いのものが選ばれるのが一般的です。
喪中はがきを出す時期はいつからいつまで?
喪中はがきを出す時期は非常に重要です。遅すぎると相手が年賀状の準備を始めてしまい、早すぎると相手に不幸があったことを知らせるのが早すぎると受け取られる可能性もあります。結論として、喪中はがきは相手が年賀状を準備し始める前に届くように送るのがマナーとされています。
- 理想的な送付時期:11月中旬から12月初旬
一般的に、年賀状の準備は12月に入ってから本格化します。そのため、喪中はがきは遅くとも12月上旬までには相手に届くように手配するのが理想的です。多くの印刷サービスでは、この時期に合わせて注文の締め切りを設定しています。
- なぜこの時期なのか?
この時期に送ることで、相手は年賀状の作成に取り掛かる前に喪中であることを知り、年賀状の送付を控えることができます。これにより、相手に余計な手間をかけさせたり、失礼になったりするのを避けることができます。
- 早すぎてもいけない?
極端に早く、例えば夏頃に送ってしまうのは避けましょう。不幸から時間が経ちすぎていない時期に送ると、相手に改めて悲しい気持ちにさせてしまう可能性があるため、ある程度の期間を置いてから送るのが一般的です。
- 年末ギリギリになってしまったら?
もし12月に入ってから不幸があった場合など、どうしても喪中はがきが間に合わない場合は、別の対応が必要です。この場合は、松の内(一般的に1月7日まで)が明けてから、「寒中見舞い」として年賀欠礼の挨拶と近況を伝えるのがマナーです。これについては後ほど詳しく解説します。
故人が亡くなった時期によって、喪中はがきの準備期間は大きく変わります。例えば、夏の終わりから秋にかけて不幸があった場合は、準備期間に比較的余裕があるため、文面やデザインをじっくり選ぶことができます。しかし、11月以降に不幸があった場合は、早急な手配が求められます。ネット印刷サービスを利用すれば、短期間での印刷・発送も可能なので、状況に応じて活用を検討しましょう。
喪中はがきを出す範囲はどこまで?
喪中はがきは、誰にでも出すわけではありません。基本的には、自分が喪に服していることを知らせたい相手、具体的には毎年年賀状のやり取りをしている親戚や友人、仕事関係者などに送ります。
ただし、「喪に服す」期間やその範囲は、故人との関係性によって異なります。一般的には、以下の範囲の親族が対象となります。
- 一親等(配偶者、父母、子):一般的に喪中となり、喪中はがきを出します。
- 二親等(兄弟姉妹、祖父母、孫):こちらも喪中となることが多いですが、故人との関係性や同居の有無によって判断が分かれることもあります。
- 三親等(曾祖父母、伯父・伯母、叔父・叔母など)以下:原則として喪中とはなりませんが、故人との関係が非常に深かった場合や、生前特にお世話になった方がいれば、喪中はがきを出すこともあります。これは個人の判断に委ねられます。
【喪中はがきを送るべき対象】
- 毎年年賀状を交換している相手:これが最も基本的な対象です。
- 故人と生前親交のあった方々:故人が親しくしていた友人や知人など、遺族としては直接面識がなくても、喪中はがきを送ることで失礼を防げます。
- 仕事関係者:会社の上司や同僚、取引先など、仕事で年賀状のやり取りがある場合も送るのが一般的です。ただし、会社として年賀状を出す場合は、個人の判断に任されることもあります。
【喪中はがきを送らなくても良い場合】
- 相手が喪中と知っている場合:すでに不幸があったことを知っている相手には、改めて送る必要はありません。
- すでに相手から喪中はがきを受け取っている場合:自分より先に相手から喪中はがきが届いた場合も、改めて送る必要はありません。
- 企業や団体宛ての場合:会社や団体宛てに送る年賀状は、個人的なやり取りではないため、喪中はがきの対象外とされています。
- 個人的な付き合いがない場合:単なる業務上の連絡のみで、個人的な年賀状のやり取りがない相手には送る必要はありません。
喪中はがきの範囲は明確なルールがあるわけではなく、地域や家庭の慣習によっても異なる場合があります。迷った際は、親族や年長者に相談してみるのも良いでしょう。
喪中はがきの正しい書き方と文例集
喪中はがきを出す目的や時期、範囲について理解したところで、次に気になるのは「具体的にどう書けばいいの?」という点ではないでしょうか。喪中はがきには、年賀状とは異なる特有のマナーやルールが存在します。故人への敬意を表し、相手に不快な思いをさせないためにも、正しい書き方を知ることが非常に重要です。
このセクションでは、喪中はがきに記載すべき基本事項から、故人との関係性に応じた文例、さらには句読点の使用や近況報告の可否といった、細かいながらも重要なマナーについて詳しく解説します。失礼のない喪中はがきを作成するための参考にしてください。
喪中はがきに書くべき基本事項
喪中はがきには、一般的な定型文に加え、いくつか必ず記載すべき基本事項があります。これらを漏れなく記載することで、受け取った相手が状況を正確に把握し、適切に対応できるようになります。
喪中はがきの構成要素は、主に以下の5つの項目から成り立っています。
- 年賀欠礼の挨拶:
「喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでおります」といった、新年の挨拶を控える旨を伝える言葉です。これが喪中はがきの最も重要な目的であることを明確に示します。
- 誰の喪中であるか(続柄、故人の氏名、享年):
故人との関係性(続柄)、故人のフルネーム、そして「行年」または「享年」を記載します。どちらも数え年で表記するのが一般的ですが、最近では満年齢で記載するケースも増えています。行年は「生きていた年数」を表し、享年は「天から享けた年数」を表すという違いがありますが、どちらを使っても問題ありません。
例:「本年〇月〇日 祖父 〇〇 〇〇が九十歳にて永眠いたしました」
- 逝去年月日:
故人が亡くなった年月日を正確に記載します。これにより、相手はいつから喪中期間に入っているのかを把握できます。
- 生前の厚誼への感謝:
故人が生前お世話になったことへの感謝の気持ちを伝えます。「生前中は故人が大変お世話になり厚く御礼申し上げます」など、簡潔に感謝を述べましょう。
- 日付と差出人情報:
はがきを作成した年月日(通常は「令和〇年〇月」のように月まで)と、差出人の郵便番号、住所、氏名を記載します。家族連名で出す場合は、世帯主の氏名を一番右に書き、その左に配偶者、さらに左に子供の名前を続けます。
これらの基本事項を正確に、そして丁寧に記載することで、喪中はがきの目的を十分に果たすことができます。
故人との関係性別 文例
喪中はがきは、故人との関係性によって記載する続柄や表現を調整するのが一般的です。ここでは、主要な関係性別の文例をご紹介します。
【父母が亡くなった場合(一親等)】
喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでおります
本年〇月〇日 父 〇〇 〇〇が九十歳にて永眠いたしました
ここに生前の御厚情を深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
寒さ厳しき折柄 どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます
令和〇年〇月
(差出人住所・氏名)
【配偶者が亡くなった場合(一親等)】
喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでおります
本年〇月〇日 夫 〇〇 〇〇が五十八歳にて永眠いたしました
皆様から賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
時節柄一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
令和〇年〇月
(差出人住所・氏名)
【祖父母が亡くなった場合(二親等)】
喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでおります
本年〇月〇日 祖母 〇〇 〇〇が七十五歳にて永眠いたしました
故人が生前賜りましたご厚情に深謝いたします
皆様には大変ご心配をおかけいたしましたが
家族一同無事に過ごしておりますのでご安心ください
明年も変わらぬご厚情のほどお願い申し上げます
令和〇年〇月
(差出人住所・氏名)
【子供が亡くなった場合(一親等)】
喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでおります
本年〇月〇日 長男 〇〇 〇〇が二十歳にて永眠いたしました
残された私たち家族は深い悲しみの中にございますが
皆様からの温かいお心遣いに深く感謝申し上げます
明年も変わらぬご厚情のほどお願い申し上げます
どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます
令和〇年〇月
(差出人住所・氏名)
これらの文例はあくまで基本です。故人の人柄や、相手との関係性に応じて、一部表現を調整しても問題ありません。ただし、過度に感情的な表現や、長文になりすぎることは避けるのがマナーです。
喪中はがきに句読点は使う?使わない?
喪中はがきのような儀礼的な文章では、句読点(「、」や「。」)は使わないのが正式なマナーとされています。これは、日本の伝統的な縦書きの文章では句読点を使用しない習慣があったことに由来します。
句読点を使わない代わりに、読点の位置では一文字分スペースを空ける、句点の位置では改行するなどの工夫で、文章の区切りや読みやすさを確保します。これにより、格調高く、より丁寧な印象を与えることができます。
例:
「本年〇月〇日 父 〇〇 〇〇が九十歳にて永眠いたしました
ここに生前の御厚情を深謝いたします」
最近では、横書きの喪中はがきや、読みやすさを優先して句読点を使用するケースも増えていますが、特に目上の方やフォーマルな相手に送る場合は、句読点を使わないのがより丁寧な印象を与えるでしょう。迷った場合は、句読点を使わない形式を選ぶのが無難です。
近況報告や添え書きはOK?タブーな表現
喪中はがきはあくまで「年賀欠礼」を伝えるためのものであり、近況報告や個人的なメッセージを書き添えることには注意が必要です。
- 近況報告や添え書きは基本的にNG:
喪中はがきは、新年の挨拶を辞退する旨を伝える目的が最優先です。そのため、個人的な近況報告(例:引越ししました、子供が生まれました、昇進しましたなど)や、相手への細かなメッセージ(例:「お元気ですか?」「また近いうちにお会いしましょう」など)は避けるのがマナーです。
これらの内容は、年賀状や、時期をずらした別の手紙(寒中見舞いなど)で伝えるのが適切です。
- 故人への感謝や決意表明はOK:
ただし、故人への感謝の言葉や、遺族としての今後の決意表明(例:「悲しみも癒えご案内の通り無事に務めを終えることができました」など)は、喪中はがきの目的に沿っているため問題ありません。
- タブーな表現:
- お祝いの言葉:「おめでとうございます」といった新年の慶賀の挨拶や、「ご健勝をお祈り申し上げます」などの繁栄を願う言葉は不適切です。
- 華美なデザインや色使い:明るい色や派手なイラスト、写真などは避け、落ち着いたデザインを選びましょう。一般的には、グレー、薄墨、白黒のいずれかのトーンで統一されたものが選ばれます。
- 重ね言葉:「追って」「引き続き」など、不幸が重なることを連想させる言葉は避けるのがマナーです。
喪中はがきは、遺族の心情を伝えつつ、相手への配慮を示す重要な役割があります。マナーを守って作成することで、故人への敬意を払い、相手との良好な関係を維持することができるでしょう。
年末に不幸があった場合など、喪中はがきが間に合わない時の対処法
喪中はがきは、一般的に11月下旬から12月上旬までに送付するのが望ましいとされています。しかし、年末が近づいてから不幸があった場合や、訃報をすぐに伝えられない事情があった場合など、どうしても喪中はがきの準備が間に合わないこともあるでしょう。そのような場合でも、マナーに沿って対応することが大切です。
このセクションでは、不幸があった時期別に、喪中はがきが間に合わない場合の適切な対処法を解説します。また、相手から年賀状を受け取ってしまった場合の対応についても触れますので、いざという時のために把握しておきましょう。
年賀状を出す前に不幸があった場合
もし、年賀状を準備する前に不幸があったものの、喪中はがきの投函時期である11月下旬〜12月上旬を過ぎてしまった場合は、速やかに喪中はがきを出すことが優先されます。
- できる限り早く出す
たとえ投函時期を過ぎてしまっても、相手が年賀状を投函する前に届く可能性があれば、迷わず喪中はがきを送りましょう。喪中はがきは、相手に余計な手間をかけさせないための配慮であるため、間に合う可能性が少しでもあるなら出すべきです。
- デザインや文面はシンプルに
時間がない場合は、凝ったデザインを選ぶよりも、テンプレートを活用するなどして、迅速に作成・投函できる方法を選びましょう。文面も、年賀欠礼の挨拶と、逝去した事実、差出人の情報を簡潔に記載するにとどめます。
- 連絡手段を変えることも検討
特に親しい間柄の相手には、喪中はがきが届く前に、電話やメールなどで一報入れておくのも一つの方法です。「喪中につき年賀のご挨拶は控えさせていただきます」と伝えておくことで、相手も年賀状の準備を進めることなく済みます。
遅れてでも喪中はがきを出すことで、相手への配慮を示すことができます。間に合わなかったからといって、何も送らないのは避けるべきです。
年賀状シーズン中に不幸があった場合
12月に入ってから、あるいは年末年始にかけて不幸があった場合、喪中はがきを送ることが物理的に難しい状況も考えられます。このような時は、「寒中見舞い」で年賀欠礼の挨拶をするのが一般的なマナーです。
- 寒中見舞いを送る
寒中見舞いは、年が明けてから送る季節の挨拶状です。喪中の場合、松の内(通常1月7日まで)が明けてから、立春(2月4日頃)までに送るのが一般的です。これであれば、年賀状として送ってしまう失礼を避けることができます。
- 寒中見舞いの内容
寒中見舞いでは、年賀状を出せなかったことへのお詫びと、故人の逝去を改めて報告する旨を記載します。また、相手の健康を気遣う言葉や、自身の近況を簡単に伝えることも可能です。通常の喪中はがきとは異なり、近況報告を含められる点が特徴です。
- 文例のポイント
「寒中お見舞い申し上げます」という主語から始め、「喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきました」と年賀欠礼の理由を述べます。続けて、故人の逝去を報告し、生前の厚誼への感謝、そして相手への気遣いの言葉を添えます。
寒中お見舞い申し上げます 喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきました 昨年〇月に父〇〇が永眠いたしました ご通知が遅れましたこと何卒ご容赦ください 皆様には良き新年をお迎えのことと存じます 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます 寒さ厳しき折柄 どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます 令和〇年〇月 (差出人住所・氏名)
- 年賀状を受け取る可能性を考慮する
年末ギリギリに不幸があった場合、相手によってはすでに年賀状を投函している可能性があります。その場合は、受け取ってから寒中見舞いを送るという流れになります。この対応については、次のセクションで詳しく解説します。
寒中見舞いは、喪中の期間にかかわらず、季節の挨拶として送ることができるため、喪中はがきを出すのが難しい場合の有効な手段となります。
年賀状を受け取ってしまった場合の対応
喪中はがきを送るのが間に合わず、すでに相手から年賀状が届いてしまった場合でも、焦る必要はありません。この場合も、松の内が明けてから寒中見舞いでお返事を出すのがマナーです。
- 年賀状への返信は寒中見舞いで
年賀状に対して、喪中であることを理由に返信しないのは失礼にあたります。また、喪中の期間に年賀状を送り返すのもマナー違反です。松の内が明けた後、寒中見舞いを送り、年賀状へのお礼と、喪中につき新年の挨拶を控えた旨を伝えます。
- 寒中見舞いの文例(年賀状への返信)
寒中お見舞い申し上げます この度はご丁寧な年頭のご挨拶をいただきまして誠にありがとうございました 昨年〇月に祖父〇〇が永眠いたしましたため 新年のご挨拶は差し控えさせていただきました 旧年中は大変お世話になり誠にありがとうございました 本年も変わらぬご厚情のほどお願い申し上げます 厳寒の折柄 どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます 令和〇年〇月 (差出人住所・氏名)
- お祝いの言葉への返答
相手の年賀状に「おめでとうございます」といったお祝いの言葉が含まれていても、それに対して直接「ありがとうございます」と返答する必要はありません。あくまで年賀欠礼の挨拶を伝えることに重点を置きましょう。
- 松の内とは?
松の内とは、お正月飾りを飾っておく期間のことで、一般的には1月1日から1月7日までを指します(地域によっては1月15日までとする場合もあります)。寒中見舞いは、この期間が明けてから送るのがマナーです。
喪中はがきが間に合わなかった場合でも、寒中見舞いを送ることで、相手への感謝と配慮を示すことができます。状況に応じて適切な対応を取り、失礼のないようにしましょう。
喪中はがき印刷はどこで頼む?おすすめネット印刷サービス3選
喪中はがきのマナーや文例、そして緊急時の対処法について理解が深まったことと思います。しかし、実際に喪中はがきを準備するとなると、手書きでは大変な労力がかかりますし、限られた時間の中で質の高いものを準備するのは難しいものです。
そこで活用したいのが、ネット印刷サービスです。ネット印刷なら、豊富なデザインテンプレートから選べるだけでなく、自宅にいながら簡単に注文でき、短期間で高品質なはがきを印刷できます。悲しみの中で忙しい遺族にとって、大きな助けとなるでしょう。
ここでは、喪中はがきの印刷におすすめのネット印刷サービスを3社厳選してご紹介します。各サービスの特徴を比較し、ご自身の状況に合った最適な選択をしてください。
カメラのキタムラ
カメラのキタムラは、写真プリントでお馴染みの企業ですが、喪中はがき印刷でも高い評価を得ています。特に、写真入りの喪中はがきを検討している方には最適な選択肢となるでしょう。
- 特徴
- 豊富なデザインテンプレート:シンプルで落ち着いたデザインから、故人の写真を入れることができるデザインまで、幅広い選択肢があります。
- 高品質な写真印刷:写真専門店ならではの高品質な印刷技術で、故人の思い出の写真を美しく印刷できます。
- 宛名印刷無料サービス:喪中はがきを出す枚数が多い場合でも、宛名印刷を無料で依頼できるため、手書きの手間と時間を大幅に削減できます。
- 最短即日仕上げ・店舗受け取りも可能:お急ぎの場合でも、最短即日仕上げに対応しており、全国の店舗で受け取れるため、急な訃報にも対応しやすいのが強みです。
- 投函代行サービス:印刷から投函までを任せられる投函代行サービスを利用すれば、さらに手間を省けます。
- こんな人におすすめ
- 故人の写真を入れた喪中はがきを作成したい方
- 品質にこだわりたい方
- 宛名印刷も依頼したい方
- お急ぎで喪中はがきを準備したい方
カメラのキタムラは、全国に店舗があるため、オンラインでの注文に不安がある方でも、店舗で相談しながら進められるという安心感があります。故人を偲ぶ気持ちを込めたはがきを、美しい仕上がりで届けたい方におすすめです。
しまうまプリント
しまうまプリントは、その価格の安さと手軽さで人気のネット印刷サービスです。喪中はがき印刷においても、コストを抑えつつも品質の高いサービスを提供しています。
- 特徴
- 圧倒的な低価格:他社と比較しても非常にリーズナブルな価格設定が魅力です。枚数が多くなるほど、そのコストパフォーマンスの良さを実感できます。
- シンプルでわかりやすい注文画面:初めての方でも迷うことなく注文できる、直感的な操作性が特徴です。
- 豊富なデザインバリエーション:落ち着いた和風デザインからモダンなデザインまで、幅広いテンプレートが用意されており、故人のイメージや家族の意向に合わせて選べます。
- 最短翌日発送:注文から発送までのスピードも早く、急ぎで喪中はがきが必要な場合にも対応可能です。
- 宛名印刷無料:こちらも宛名印刷が無料で利用できるため、大量の喪中はがきを送る際に非常に便利です。
- こんな人におすすめ
- できるだけ費用を抑えたい方
- 手軽に、スピーディーに喪中はがきを準備したい方
- シンプルな操作で注文を完了したい方
- デザインの選択肢も重視したい方
しまうまプリントは、とにかく「安くて速い」を求める方にとって、非常に魅力的な選択肢です。品質も申し分なく、多くのユーザーから支持されています。
その他(筆ぐるめ、年賀家族など)
上記2社以外にも、喪中はがき印刷に対応しているサービスは多数存在します。それぞれの特徴を理解し、自身のニーズに合ったサービスを選ぶことが大切です。
- 筆ぐるめ(富士ソフト)
- 特徴:年賀状作成ソフトとして知名度の高い「筆ぐるめ」は、喪中はがきも作成・印刷できます。ソフトがあれば、自宅のプリンターで手軽に印刷できるのが最大のメリットです。テンプレートも豊富で、自分である程度のカスタマイズが可能です。ソフトを購入すれば、毎年利用できるため、長期的に見るとコストパフォーマンスが良い場合もあります。
- こんな人におすすめ:自宅にプリンターがあり、自分で印刷したい方。毎年多くの挨拶状を作成する方。
- 年賀家族
- 特徴:高品質な写真印刷に定評があり、喪中はがきも写真入りのデザインが充実しています。シンプルでありながら洗練されたデザインが多く、デザイン性を重視したい方におすすめです。印刷の仕上がりが非常に美しく、受け取った相手に丁寧な印象を与えられます。
- こんな人におすすめ:写真入りの高品質な喪中はがきを求めている方。デザイン性を重視したい方。
- プリントパック、グラフィック(印刷通販@グラフィック)
- 特徴:これらの印刷会社は、プロ向けの印刷サービスとして知られていますが、一般向けの喪中はがき印刷も行っています。非常に高品質な印刷が期待でき、用紙の種類や加工オプションも豊富です。ただし、デザインの自由度が高い反面、自分でデータを作成する必要があるなど、ある程度の知識が求められる場合があります。
- こんな人におすすめ:印刷の知識があり、完全にオリジナルな喪中はがきを作成したい方。非常に高い品質を求める方。
喪中はがきの準備は、故人を偲ぶ大切な時間でもあります。忙しい年末に心穏やかに過ごせるよう、ご自身の状況に合わせて、最適な印刷サービスを選んでみてください。
よくある質問(FAQ)
喪中はがきを出す時期はいつからいつまで?
喪中はがきは、相手が年賀状の準備を始める前に届くよう、11月中旬から12月初旬までに送るのが理想的です。遅くとも12月上旬までには相手に届くように手配しましょう。年末近くに不幸があったなどで間に合わない場合は、松の内(一般的に1月7日まで)が明けてから寒中見舞いとして出すのがマナーです。
喪中はがきは誰に出す?
喪中はがきは、基本的に毎年年賀状のやり取りをしている親戚、友人、仕事関係者など、自分が喪に服していることを伝えたい相手に送ります。ただし、企業や団体宛ての年賀状、すでに相手が喪中と知っている場合、あるいはすでに喪中はがきを受け取っている相手には改めて送る必要はありません。
喪中はがきに句読点は使う?
喪中はがきのような儀礼的な文章では、句読点(「、」や「。」)は使わないのが正式なマナーとされています。これは、日本の伝統的な縦書きの文章の慣習に由来します。句読点の代わりに、一文字分のスペースを空けたり、改行したりして文章の区切りを示します。
年末の不幸で喪中はがきが間に合わない場合はどうすればいい?
12月に入ってから不幸があったなど、喪中はがきが松の内(1月7日頃)までに間に合わない場合は、年明けに寒中見舞いを出すのが適切です。寒中見舞いは、松の内が明けてから立春(2月4日頃)までに送ります。年賀状を受け取ってしまった場合も、同様に寒中見舞いでお礼と年賀欠礼の挨拶を伝えましょう。
まとめ
本記事では、喪中はがきの準備に際して知っておきたい以下のポイントを詳しく解説しました。
- 喪中はがきは、新年のご挨拶を控える旨を伝える大切な挨拶状であり、11月中旬から12月初旬には届くように手配するのが理想です。
- 送る範囲は、主に年賀状のやり取りがある親族や友人、仕事関係者ですが、故人との関係性によって判断が異なります。
- 文面には、年賀欠礼の挨拶、故人の情報、生前の感謝、差出人情報を記載し、句読点は使用しないのがマナーです。
- 年末に不幸があり喪中はがきが間に合わない場合は、年明けの松の内が明けてから寒中見舞いとして対応しましょう。
- 喪中はがきの印刷は、ネット印刷サービスを活用することで、時間や手間を大幅に削減し、高品質なはがきを準備できます。特にカメラのキタムラやしまうまプリントは、利便性とコストパフォーマンスに優れています。
大切な方を亡くされた悲しみの中で、喪中はがきの準備は心身ともに負担が大きいものです。しかし、この記事でご紹介したマナーや対処法、おすすめサービスを参考にすれば、きっとスムーズに、そして故人への敬意を込めた喪中はがきを作成できるでしょう。
今すぐ、あなたの状況に合った喪中はがき印刷サービスを選び、後悔のない年末年始を迎えましょう。
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